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九州産直クラブではフェアトレード商品を積極的に企画しております。フェアトレードとは簡単に言えば公正貿易です。もともとは1960年代に欧州ではじまりました。商業貿易では安く買って高く売り、高い利潤を確保することが原則です。しかしフェアトレードは最大利潤だけを追求しません。
開発途上国の現地生産者の生活を支援するため適正な賃金を払い、また環境や労働条件などにも配慮し環境破壊をしない持続的な生産技術や原料を使うことを原則として交易を行います。日本では主にNGOによって実施されているケースが多く、販売価格は商業レートよりも高くなることもありますが、理念に共感する消費者が増えていることや、個性豊かなデザイン、有機栽培農産物などの人気上昇で着実に実績を伸ばし、一般店舗でも販売するところもでてきております。
途上国でフェアトレード製品を生産している団体はほとんどが非営利で、与えられるだけの援助とは異なり、自らより良い製品を開発して販売するという、途上国生産者の自立を支援するという側面もあります。97年には国際フェアトレードラベル機構が発足し、フェアトレードの国際規格を策定し、生産業者や販売業者を認証しています。私たち日本人のような先進国市民にとって、個人レベルの開発援助方法としては、国連機関などへの寄付などに偏りがちですが、フェアトレードでは、一般の人がコーヒーを飲みながら、発展途上国の人々に対する国際支援や環境保護に貢献できるという特徴があります。
九州産直クラブでは、タイのバナナ、フィリピンのドライマンゴーやパレスチナのオリーブオイル、イタリアのパスタ関連商品、そしてギリシアからもオリーブオイルがフェアトレード商品として紹介しています。

地中海性気候の恵みをふんだんに受け、放農されて育ったオリーブの実を一つ一つ丁寧に摘み取り、熱を加えずに圧搾して作るのがパレスチナ手摘みオリーブオイルです。
地中海を囲みオリーブとその文化に恵まれた国々はいくつかありますが、それらの国々のものとの一番の違いは収穫に機械が使用されていないということです。機械を使用すると、短時間に効率よく実を収穫できますが、少なからず機械によって傷んだ実がでてきてしまいます。実に傷が入るとそこから酸化がはじまり、実の品質、すなわちオリーブオイルの品質を悪化させてしまう要因となります。これは他の果物でも同じですが、パレスチナ手摘みオリーブオイルは一つずつ手で実を収穫して選別します。収穫されたものは24時間以内に工場に持ち込まれ加工されます。
持ち込まれたオリーブの実は葉やその他のものと選別され洗浄されます。オリーブの実の洗浄にはもちろん水以外の化学物質は使われていません。その後、石のローラーでゆっくりペースト状になるまでオリーブの実を砕いていく粉砕の工程となります。最近では金属性の部品を使った粉砕機も普及していますが、熱が加わる可能性が在る為、少しでも風味に影響がでないようにと石のローラーが使われているのです。現代では機械化されてはいますが、原理的には古い方法と同様に、大きな石臼とローラーを使い圧搾する様子はオリーブオイルの歴史を感じさせてくれるのです。その後、抽出された液体は遠心分離機で、水分を油に分けられます。
私自身現地でオリーブの木の下にビニールを広げ青空の下で実を摘んできました。そして工場までの流れを見てきました。そして、一番の感想はわかりやすく、単純ということです。結果これは、伝統的な作り方が継承されてきたということなのでしょう。
パレスチナ手摘みオリーブオイルはもちろん最高のエキストラバージンです。色も非常に鮮やかな黄色で、香りが非常に濃厚といった特徴があります。またこのオイルは飲んだときに喉の奥がチクチクしますが、それが何より良い新鮮な実から抽出されたものの証なのです。パレスチナではオリーブオイルが唯一の産業ですが、それを発展されるには限界があるのが現状です。国際的にも承知のとおり、現在もこの地域では混迷が続いており、イスラエル政府による無造作な入植地の開拓がいろんなところで行われております。
兵士の監視の元でベルリンの壁のような隔離壁がパレスチナ人の住む町や家に予告無く突然建設されはじめるといったことが起きていました。そんな難しい情勢の中に、オリーブを日本まで持ってくることがようやくできるようになりました。高い品質はもとより、パレスチナの人々の希望を背負っているのが、このパレスチナ手摘みオリーブオイルなのです。

セブ島で収穫された香りの強い上質なマンゴーを着色料などを一切使用せずに作られているのがセブのドライマンゴーです。セブのマンゴーの実は丸くて甘くて他に例えようのない香りがするマンゴーのなる木を現地の人々は神の木と呼ぶそうです。
現地視察で製造元のSPFTC(Southern Partners and Fair Trade Corporation)が管理するマンゴー加工場を見てきました。
シーズンによりますが、ここでは1日2000個(500kg)のマンゴーを加工しており、ドライマンゴーの他にマンゴーピューレやマンゴージャムも作っています。工場で働いていたのは、10代の少年少女達で朝8時から午後5時までもくもくと働いていました。工場内は衛生管理が行き届いており、場内に入るときは塩素で長靴を消毒して、マスク、帽子、作業着着用と、飲料製造業で品質管理をしていた私も納得できるもの。工場内はオートメーション化された日本のそれとは違い、ほとんどが手作業。収穫されたマンゴー選別から、皮むきといった細かい作業は全て人間の作業です。そして袋詰めの重量測定も人の目。彼らは暑いながらもこの作業をもくもくと繰り返していました。
私は現地でマンゴー農家を訪れましたが、農園というよりも山の中にマンゴーの木が生えているといった感じでした。今現地では、オーガニックの栽培法をしきりに研究している農家の方々を目にしました。いろいろな植物を混ぜて作った殺虫剤。また、発酵させてつくった栄養分などなどかれらはバケツに入ったそれを私の前で口にしました。日本で流通しているほとんどのドライマンゴーと呼ばれるものには着色がしてあり、鮮やかな黄色になっております。しかし本来そのような着色をしていないものは、オレンジ色なのです。この酸味の利いた甘いドライマンゴーの自然な味を一度試してみてください。
取材レポート 長谷川 健
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