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肉牛肥育の話

 つい3~40年ほど前まで、一農家では50頭飼育くらいが普通でしたが、近年では大規模化し、300頭は普通であり、なかには数千頭飼育牧場が出現しています。このために1頭1頭の細かな健康状態が把握できず、2010年宮崎県でおきた口蹄疫の初期発生を見落としてしまったということが語られています。

 さらに、「脂肪(サシ)重視」のため、牛の健康(自然摂理)に反して濃厚飼料(とうもろこし等)を多給し、ビタミンA(稲ワラ・草)を人為的に欠乏状態にしており、出荷直前のほとんどの牛が「肝機能障害―全盲」の状態にあり、そのために、病気ウイルス侵入に対する口腔内皮膚粘膜の抵抗力がなかったのではないか?とも言われています。ビタミンAは網膜や皮膚、ベロ・口腔粘膜などをつくるのに必要な栄養分です。しかし、ビタミンAを給餌すると「サシ」が入らなくなるため、一般の飼育牛はビタミンAカットします。一般飼育牛の出荷直前の粘膜を顕微鏡で見ると、ゼリー状の絨毛(絨毯の毛)が普通よりも半分近く短く薄くなっています。これは、病気ウイルス侵入に対して抵抗力がなくなっている現象と考えられています。

 

 産直クラブ直営の菊池農場では「健康あか牛」を飼育していますが、これは前途の飼育方法の反対にある肉牛です。「サシ」を重視せず、牛本来の健康な肉質をつくろうと、牛の摂理にあった健康的な飼育をおこなっています。近年、畜産の主流である「濃厚飼料の多給」をせず、草や稲ワラなどの「粗飼料中心」で飼育しています。そうすることで牛の胃内には多数の微生物が育成され、抗生物質の投与も必要なく、日本の中で最も健康に育った牛と言えます。