未来へつなぐ食の新提案
私たちの取り組み
私たちは安心・安全な食べものを求めて産直運動を進めていますが、ともすれば消費者のわがままや流通者の都合から生産現場に苦労・負担を押し付ける場面がでてきます。また逆に、生産者がわがままを押し付ける時もでてきす。
そんな時、生産者と消費者の間に立つ流通者自らが生産に携わることで、3社の志とレベルを押し上げることができるのではないかと考えました。生産することをグループ自ら内包することで、つくることの大変さを学び、自らの生産物を自ら流通することで「生産することを大切にする仕組み」を見出していきたいと考えています。
菊池農場
2005年8月、「生産することを大切にする仕組み」をつくろうと熊本県菊池市の山中、標高400mほどの地に直営の「菊池農場」を立ち上げました。
畜産部門では、牛が本来食べる草や稲わらをたくさんたべさせ穀物飼料はできるだけ減らし肥育しています。当初は小さな牛舎で、6頭の牛を飼うことから出発しましたが、会員の方々が購入される牛肉すべてを賄いたいというのを目標に、少しずつ大きくしていき、現在は"健康あか牛の繁殖・肥育一貫経営"で子牛含めて約80頭の牛を飼育しています。
また、農産部門では自然農法のお米を栽培しています。
那珂川キッチン
「生産することを大切にしよう。」という考えを具体化する一つの取り組みとして、2007年に自ら生産する食品加工工場を立ち上げました。
「基本的には国産原料を使用」「化学添加物は使わない」「調理は手づくりで台所の延長線上に」などの方針で、惣菜をつくっています。
博多の有名中華料理店での修行スタートから中華一筋40年で一流中華店のメインシェフを歴任し、那珂川キッチンの総料理長に就任した森ジローシェフの舌と腕をかけて築き上げた調理方法も代替わりが進む中でも受け継がれています。
「お惣菜」とはいえ、考え方はあくまで家庭での料理と同じということを基本に、素材の良さを生かし、ていねいに調理されています
ねざすproject
2013年秋、プライベートブランド「ねざすproject」を立ち上げ、オリジナル商品の開発にチャレンジしています。
これからの「食の未来」思うとき、さまざまな問題が山積みな日本社会のなかで、私たちは“自分たちの手や目が届く食べものづくり”が基本だと考え、「いのちを育む食べもの」づくりを一つひとつカタチにしています。
地域にねざす。風土に根ざす。暮らしに根ざす。
そして、未来に根ざす。今日いきるいのちを、明日につなぐ。明日を未来につなぐ。そのつなぎめは「食べもの」にある。
いのちを育む食べものは、土からうまれ、土にかえる。土=風土が食べものをつくり、人をいのちを育む。土に根ざしたたしかな暮らしは、人のこころをあたたかく、たしかな思いで満たす。そんな暮らしのつみかさねが、たしかな未来をつくっていく。
・・・という思いをこめて、名づけました。